「ICT建機って、i-Constructionをやるときに使う建設機械でしょ?」 そのように思っていませんか?
確かにICT建機はi-Constructionに欠かせない機械です。ICT技術と3次元設計データを使って精度の高い施工を実現します。しかしそれだけではありません。 実はICT建機には、「建設機械の一日の施工履歴をデータで残す」という大きな機能が備わっています。このデータを使えば、i-Constructionに関係なく、全部の現場でICT建機の力をさらに引き出すことができるのです。
ICT建機は、常に位置情報を取得し、油圧ショベルはバケットの刃先、ブルドーザーはブレードや履帯が地球上のどの場所にあるのかを自動で記録しています。つまり、 「どこを掘ったか?」 「どこを押したか? 」といった、施工の履歴がデータとして残っているのです。 これを一般的に「施工履歴データ」と呼びます。
施工履歴データ取得
では、その施工履歴データはどのようにして記録されるのでしょうか? 仕組みはとてもシンプルです。
施工履歴データ取得
1
ICT建機で施工
ICT油圧ショベル
マシンコントロールやマシンガイダンスに対応した油圧ショベルで施工をします。
ICTブルドーザー
マシンコントロールやマシンガイダンスに対応したブルドーザーで施工をします。
2
刃先、ブレード、車体から3次元座標を取得し、施工履歴データを自動生成
建設機械に装着されているIMUセンサーやGNSSアンテナなどから、刃先・ブレード・車体の動きや位置情報を取得することで、3次元座標を算出し、施工履歴データとして自動生成します。
3
施工履歴データを確認
生成された施工履歴データは、ICT建機とWebアプリを連携させることで、毎日自動でアップロードされ、常に確認・管理することが可能です。
「こんなことまでできるの!」施工履歴データのすごい活用法
「こんなことまでできるの!」施工履歴データのすごい活用法
熱中症対策コンポーネント
現状把握
BEFORE
従来は、現場の施工が計画した指示どおりに進んでいるか?を現地に行って確認しなければなりませんでした。
▼
AFTER
施工履歴データを取得していれば、遠隔地からでもWebアプリを通して、現地の施工状況を確認することが可能になります。
品質管理
BEFORE
従来施工では、施工管理を行うため施工後に測量が必要でした。これにより、高度な技術を持つ人員と多くの工数が求められました。
▼
AFTER
ICT建機は施工しながら自動で施工状況を記録しているため、施工形状は施工履歴データから確認することができます。その結果、測量の頻度を減らすことができます。
施工証明
BEFORE
目視できない水中施工でも、計画通りに施工されているかを確認するために、測量を実施していました。水の流れで地形が変化するので、計画通りに施工していても、測量時に違う結果になることもありました。
▼
AFTER
ICT建機の施工履歴データを使用することで、計画と施工履歴データの差分から計画通りに、施工されているか確認できます。一度施工したところは、記録として保存されるので、水の流れによる地形変化の影響は受けません。
「ICT建機って、i-Constructionをやるときだけの建設機械じゃないんだ!」「施工履歴データを使えば、もっと活用できるんだ!」そんな風に、ICT建機のさらなる価値に気づいた皆様。
「うちの現場でも使ってみたい」と思った時が始めどきです。
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