現場管理のデジタル化で、社員のワークライフバランスを向上。
株式会社廣瀬では、国土交通省の大規模な掘削工事において、従来、煩雑なダンプ運行管理が課題となっていました。多数のダンプトラックが稼働する現場で、それぞれの運行状況や運搬量を正確に把握することが困難だったのです。また、現場担当者は頻繁に測量を行い、運搬量を確認するために伝票を受け取る必要があり、大きな手間となっていました。その結果、現場からの情報に基づいた集計作業や報告書作成に多くの時間を要し、バックオフィスの負担が増加していました。さらに、現場の状況がリアルタイムに把握できなかったため、問い合わせへの迅速な対応が難しい状況でした。
これらの課題を解決するため、株式会社廣瀬は国土交通省の掘削現場にスマートコントラクションを導入しました。具体的には、ICT(情報通信技術)を搭載した建設機械を活用することで、丁張レスでの施工や、掘削・運搬作業の効率化を図りました。また、現場の進捗状況や運搬量などのデータはクラウドプラットフォーム上でリアルタイムに共有され、現場と事務所間の情報連携が強化されました。加えて、日々の施工履歴が自動的にデータとして記録されるため、手作業による記録や集計の必要がなくなりました。
スマートコントラクションの導入により、株式会社廣瀬では目覚ましい成果が得られています。ICT建機の活用やリアルタイムな情報共有によって、現場管理に必要な人員を削減することができました。また、現場での測量作業や事務所での事務作業が軽減されたことで、社員の残業時間が減少し、アフター5を楽しめるようになりました。施工履歴がデータとして容易に確認できるようになったため、進捗状況に関する問い合わせにも迅速かつ正確に対応できるようになりました。そして、作業効率が向上し、全体的な生産性の向上に繋がりました。星野氏も、スマートコントラクションの導入によって現場管理が楽になり、社員の負担が軽減されたことを強調しています。また、施工履歴の確認が容易になったことで、問い合わせ対応がスムーズになった点も大きなメリットとして挙げています。
株式会社廣瀬は、新潟県新潟市西区に本社を構える総合建設業者です。昭和29年の創業以来、土木、建築、舗装、管工事などの企画・設計・施工・管理を手掛け、地域社会の発展に貢献しています。また、不動産開発・売買・仲介、測量業、太陽光発電事業など、多角的な事業展開を行っています。同社は、より良い品質と環境への配慮を追求し、地域社会への貢献を目指しています。
新潟県、日本
元請
河川工事