ダンプトラック運搬実績データを活用した計画修正

実績データをシミュレーションに反映し、より実現性の高い施工計画を策定。

今井産業株式会社は、島根県を拠点に、土木・建築工事、不動産業、リサイクル事業を展開する総合建設会社です。地域社会への貢献を重視し、豊かな自然資源を活かして、持続可能な未来の実現を目指しています。工事技術や不動産開発、環境保護を通じて、地域と共に成長し続ける企業です。

所在地

島根県、日本

区分

元請

工種

道路工事

課題

複数の施工会社が関わる大規模な土木工事では、定期的な土配進捗会議で各社がダンプトラックの台数をもとに進捗報告を行っています。しかし、こうした報告方法では、土砂搬出を予定していた現場が急遽対応できなくなったり、受け入れ可能だった現場での受け入れができなくなったりするなど、現場間の連携がうまくいかず、工事の中断を余儀なくされることが多々ありました。

こうした状況を受け、島根県の総合建設会社である今井産業株式会社(以下、今井産業)は、自工区だけでなく他工区とも正確な情報を共有し、全体のムリ・ムダをなくして生産性を最大化するため、より精度の高いデータ共有と進捗管理の必要性を強く認識しました。

そのため、今井産業は、「Smart Construction Simulation」でシミュレーションを実施し、自工区の施工計画の妥当性を検証、改善した計画を作成しました。具体的な取り組み内容はこちら ←)しかし、シミュレーション結果と実際の現場状況とのギャップをさらに縮め、施工計画の精度を一層高めるためには、ダンプトラック運搬実績データを取得し、シミュレーションに反映する必要がありました。

解決策

Smart Construction Fleet」で運搬実績データを取得しました。「Smart Construction Fleet」は、ダンプトラックに専用デバイスを設置するか、専用アプリをインストールしたスマートフォンを車内に置くだけで、運搬の走行ルートや積込・荷下時間、周回数などを自動的に記録可能なサービスです。

今回の取り組みでは以下の4ステップを通して施工計画を精緻化しています。

①計画を確認
「Smart Construction Simulation」で実施したシミュレーション結果(稼働率・土量・周回数など)を把握。

②運搬実績データを取得
「Smart Construction Fleet」で取得した運搬実績データを分析し、実際の周回数を把握。

③条件設定見直し(積込・荷下時間設定変更)
計画と実績のギャップ差分をできるだけ最小限にするために、積込時間や荷下時間などの条件をの見直し。

④再シミュレーション
見直した条件でシミュレーションを実施し、より現場の実態に近いシミュレーション結果を得ることで計画の精度を向上。

たとえば、当初の計画では「場内ルートBにおいて10tダンプトラック4台が37周回」と算出されていましたが、実際の運搬実績データでは41周回となっていました。シミュレーション結果(37周回)を実際の運搬実績(41周回)に近づけるため、積込時間や荷下時間などの条件を見直し、再度シミュレーションを行いました。その結果、実績の周回数とほぼ一致する、より実現性の高い計画が得られました。

このように、実績データをもとに計画をブラッシュアップすることで、計画と実際の現場状況とのギャップを最小限に抑えることが可能になります。さらに、今後の計画変更や工程調整の際にも、高い信頼性をもってスムーズに対応できるようになります。

成果
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ICT施工StageⅡの参考項目Ⅰ「データに基づく工程の立案による施工計画の精緻化」に該当する取り組みを実施
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