ダンプの運行管理が、紙管理からデジタルに変わることによる変化。
株式会社廣瀬では、従来、ダンプカーの運行管理において、現場職員による個別指示の負担、情報伝達の遅延、運行状況の把握の困難さ、手作業による記録といった課題を抱えていました。現場職員がダンプカー一台一台を停止させ、口頭で指示を与える必要があり、時間と手間がかかっていました。道路状況の変化や危険箇所の情報を運転手に迅速かつ確実に伝達する手段も限られていました。また、どのダンプカーがどこを走行しているのか、リアルタイムでの把握が難しい状況であり、運行後のデータ収集や記録にも時間を要していました。
これらの課題を解決するため、株式会社廣瀬はスマートフォンアプリ「Traction Fleet」を導入しました。このアプリは、リアルタイムな運行状況の可視化、運転手との直接的な情報共有、走行データの自動記録、Web朝礼機能を提供することで、ダンプカー運行管理の効率化を図るものです。ダンプカーの現在位置や走行ルートをリアルタイムに地図上で確認でき、アプリを通じて道路状況や危険情報などを運転手に迅速にメッセージで伝達できます。また、走行距離や時間などのデータが自動的に記録され、手作業による記録の必要がなくなり、スマートフォンを通じて天候に左右されずに運転手と顔を見ながら朝礼を実施できます。
「Traction Fleet」の導入により、株式会社廣瀬では運行管理業務の大幅な効率化、迅速な情報伝達、Web朝礼によるコミュニケーション向上といった成果が得られています。現場職員が個別指示を行う手間が削減され、運行管理にかかる時間が大幅に短縮されました(1日3時間からほぼ0時間へ)。道路状況の変化や危険情報を運転手にリアルタイムに伝達できるため、安全性の向上に貢献しています。スマートフォンを通じて天候に左右されずに運転手と顔を見ながら朝礼を実施できるため、意思疎通が円滑になり、一体感の醸成にも繋がっています。さらに、走行データが自動的に記録されるため、手作業による記録や集計の必要がなくなり、事務作業の負担が軽減されました。遠藤氏も、このアプリの導入によって業務効率が大幅に向上したことを強調しており、特に運行管理業務時間の削減効果を高く評価しています。また、Web朝礼の導入により、悪天候時でも運転手の状況を確認しながら指示を出せる点も大きなメリットとして挙げています。
株式会社廣瀬は、新潟県新潟市西区に本社を構える総合建設業者です。昭和29年の創業以来、土木、建築、舗装、管工事などの企画・設計・施工・管理を手掛け、地域社会の発展に貢献しています。また、不動産開発・売買・仲介、測量業、太陽光発電事業など、多角的な事業展開を行っています。同社は、より良い品質と環境への配慮を追求し、地域社会への貢献を目指しています。
新潟県、日本
元請
河川工事