3次元での現場管理が可能になることのメリット。
嘉広毅様が現場監督と施工管理を担当する大規模な重機土工の造成工事現場(130万立米)では、従来、紙の図面を用いた情報共有や、現場での測量による土量把握、頻繁な打ち合わせなどが課題となっていました。紙の図面だけでは、作業員全員が現場の状況を立体的にイメージすることが難しく、認識のずれが生じる可能性がありました。また、正確な土量を把握するためには、現場での測量作業が不可欠であり、時間と労力を要していました。さらに、現場の状況を共有するための打ち合わせも頻繁に行う必要があり、業務効率の面で改善の余地がありました。加えて、危険な場所における測量作業は、安全性の面でも懸念がありました。
これらの課題を解決するため、嘉広様の現場ではダッシュボードシステムとドローンを導入しました。ダッシュボード上で現場の3Dモデルを表示することで、作業員は立体的に情報を共有できるようになり、現場全体の状況をより正確に理解することが可能になりました。ドローンで撮影したデータとダッシュボードを連携させることで、正確な土量の計測や、ダンプトラックで運搬されていない土の量も事務所で把握できるようになりました。また、ダッシュボードアプリを用いることで、現場の状況を分かりやすく説明できるようになったため、現場での打ち合わせ回数を減らすことができました。さらに、事務所で土量を確認できるようになったため、計測のために現場に出向く必要がなくなり、移動時間の削減にも繋がりました。危険な場所においてはドローンを活用することで、現地測量をせずにダッシュボード上で計測が可能となり、作業の安全性が向上しました。
ダッシュボードシステムとドローンの導入により、嘉広様の現場では多くの成果が得られました。3Dでの情報共有によって、作業員間の意識共有レベルが向上し、スムーズな連携に繋がりました。正確な土量把握が可能になったことで、より効率的な土の管理が実現しました。打ち合わせ回数の減少と現場への移動時間削減により、大幅な時間短縮を達成しました。危険な場所での測量作業が不要になったことで、現場の安全性が向上しました。さらに、アプリを活用した分かりやすい情報共有は、若手社員が現場全体の動きを理解するための教育にも役立っています。
上武建設株式会社は、奈良県生駒市を拠点に、道路工事や造成工事、災害復旧工事など多様な土木工事を手がける建設会社です。1981年の設立以来、「自然環境の保全・地域社会との調和」を理念に掲げ、ICT建機や3D測量といった先進技術を積極的に導入。安全性と効率を高め、少人数でも高品質な施工を実現しています。DXやSDGsにも積極的に取り組み、地域とともに持続可能な社会づくりを目指しています。
奈良県、日本
下請
道路工事